冬のアイスクリームって、なんであんなに美味しいのでしょう。
身体が冷えてしまうとわかっていながらも、あたたかい空間にいるときや、食後のデザートとして無性に欲してしまいます。
生きていると、そういった矛盾のような場面によく、出くわしますよね。
その時に食べたいものが、身体に良いものでない時、少し罪悪感なんかも湧いてきがち。
本日のコラムは、陰と陽、五性の視点から。
身体を温める【ドライフルーツ】についてご紹介します。
【身体を冷やす食材/温める食材】
薬膳や漢方では、食材に身体を冷やす作用、温める作用があるのかを『寒・涼・平・温・熱』の【五性】そして【陰と陽】で分類します。
※五性とは?…
体内に入ったときの寒熱性をあらわしたものです。程度により寒、涼、温、熱の4つに分類できますが、寒にも熱にも属さない穏やかな食性である「平性」をいれて、「五性」といいます。
※陰と陽とは?…
中国古代の思想で、互いに反する性質を持った二種の氣のこと。両者の相互作用によって、万物がつくりだされるとされています。
■寒性・涼性食品
涼性や寒性はカラダを冷やし、体内の余分な熱を取り、機能を鎮静させたり、便通をよくしたりします。寒性のほうが涼性よりその作用は強くなります。
(食材例)
とうがん、豆腐、ほうれん草、バナナ、スイカ、なし、白砂糖等
■温性・熱性食品
温性や熱性はカラダを温め、気や血液の流れをよくして、新陳代謝を高めます。その作用は熱性の方が強くなります。
(食材例)
しょうが、ネギ、かぼちゃ、鶏肉、エビ、桃、紅茶、ワイン、黒砂糖等
■平性
カラダを冷やしたり、温めすぎたりもせず、どちらにも属さない穏やかな性質をもつのがこの平性。性質が温和なため、体質を選びません。虚弱体質や病後、子どもにもおすすめ!
(食材例)
さつまいも、たまご、牛肉、イチゴ、ぶどう、りんご、いちじく、はちみつ等
【乾燥させると性質が変化!する食材】
ご紹介した、五性や陰陽分類は絶対的な分類ではありません。
同じ食材であっても、水分(陰)が抜けてしまうと陽に近づいてしまう特徴があるものも、存在します!
※例… 柿(寒性) → 干し柿(温性)
なので、冬にフルーツを食べたくなった時、冷えが気になる方は、ドライフルーツでいただくのがおすすめです!
(あのフルーツ独特の、みずみずしい食感は減りますが!)
【おすすめ!ドライフルーツ】
◇スイカ
◇メロン
◇バナナ
◇梨
◇びわ
◇マンゴー
◇桃
◇レモン
◇柿
◇りんご(※生→加熱して食べるともっと陽のパワーが!♡)
さらに私のおすすめとしては、ドライジンジャー、ドライナツメです!
ショウガは乾燥させると、冷え自体がびびってしまい逃げていきますよ!笑
ナツメには、女性に嬉しい栄養がたっぷり。
鉄分やカルシウムを含んでますので、鉄欠乏症や貧血予防に。他にも身体をあたためる効能、髪のツヤ、肌のハリなどの維持効果があります!
私はよくオートミールと一緒に朝、食べています。
また、陽性の食材をドライにすると、身体を温める性質がさらに強化されるのだとか。
市販のものでも良いのですが、できればオーブンや電子レンジを使った方が身体にも良いかと思います。(表面についている砂糖の種類にもよりますが、白砂糖は寒性に分類されるのでNGです!)
実際に私も、電子レンジでドライりんごを作ったりしてます!とってもおいしいですよ♪
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
お肌や心も、乾燥しがち。冷たく、身体が冷えやすい季節です。
その中でもフルーツを食べたい方!
この季節、是非ドライフルーツを生活の中に取り入れてみてくださいね。
shima